中国八十八カ所(順不同)巡礼記

中国(山陽・山陰ではなくチャイナの方)旅行に魅せられた遍路ならぬ変人の筆者が、独断と気まぐれで選んだオススメ観光地を紹介
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2018年3月9日
【49番札所】麦積山石窟 コメント(2)読む・投稿する

 わざわざここまで怖い思いをして造らなくても・・・。山西省の懸空寺を訪ねた時も抱いた感想だが、この国の仏教関係者たちはとにかく「人間の限界」に挑みたがるようである。地上からの高さ150mほど、ほぼ垂直な岸壁がそびえ立つこの山も、そんな彼らの挑戦意欲の餌食になった。下から眺めつつ「どうやって彫っていたんだろう」と想像しただけでもぞっとする。しかしこのスポットは、これらの巨大の石仏と同じ目線どころか、それ以上の高さの所まで見物できてしまうコースが用意されているのだ。4世紀から5世紀にかけての創建というから、当時は労災なんていう概念もなかっただろうし、命綱もなかったかも知れない。昔の大工さんの勇敢さには恐れ入るばかりである。



「中国四大石窟」の一つに数えられるが、他の三つ(大同・雲崗石窟/洛陽・龍門石窟/敦煌・莫高窟)が全て単独で世界遺産に登録されているのに対し、こちらは2014年にシルクロードの数ある遺産・遺跡群の一つとしてようやく登録されたに過ぎない。私は莫高窟以外の三つは既に訪ねたが、正直言って文化的・歴史的価値の優劣はよく分からない。だが、観光資源としての価値はこれらの中でも麦積山がぬきんでていると思う。なにせ文化遺産を観賞しながら、テーマパークの絶叫マシーンにも勝るようなスリルが味わえるのだから。特に高所恐怖症の人にとっては、免疫を作るのにうってつけの場所に違いない(笑)。
四大石窟のうち莫高窟は「屋内型」で、雲崗は屋内・屋外が混在、そしてここ麦積山と龍門は完全な屋外型だ。屋内の石仏と違い、屋外ならたいてい撮影自由なのもありがたい。私は西安からの日帰り弾丸ツアーだったので長く滞在は出来なかったが、その数倍の時間を後から写真で堪能しなおした。案内図に描かれている石像が実際には崩落したのか完全に姿を消していたりするのにも気づき、むしろこの遺産のダイナミズムを痛感できた。

 甘粛省の省都・蘭州と西安の中間あたりに位置する天水市。2017年に高速鉄道が開通し西安から2時間足らずでアクセスできるが、私が訪ねた2014年は天水駅から麦積山までの移動も含めて往復12時間ほどかかった。久々に高速じゃない通常の鉄道に乗ると乱雑な車内環境が一層つらく窮屈に感じる。それでも良き旅の思い出となったのは、ここで得られた高揚感、特別な体験が出来たという充実感が大きかったからだろう。貴州省に次いで2番目に一人当たりの所得が少ないという甘粛省だが、この訪問を機に応援したくなったのは言うまでもない(笑)。


更新 2018年3月13日 09:40:29

登録タグ 甘粛省 石窟 世界遺産
世界遺産

さすが世界遺産ですね。
圧倒されます。
素晴らしいですね。
2018/03/10 20:46:44
りんごさん

コメントありがとうございます。
はい、僕も圧倒されました。中国の人の発想・着想は時々僕らの限界を超えてくるんです(笑)。
2018/03/13 09:42:11
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