ハン・ジュンイルの日中韓山歩記(やまあるき)

3カ国で気ままに登山・トレッキングを楽しみながら書いているブログです。どうぞ気軽にお立ち寄り下さい。
2015年7月22日
=日本の山056= 白馬三山(しろうまさんざん/はくばさんざん) 〜白馬岳編〜 コメント(2)読む・投稿する

 「夏に登りたい山」と言えば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがここ、白馬岳(しろうまだけ)ではないでしょうか。長野県と富山県の境、北アルプス後立山連峰で最高の標高2932mを誇り、日本最大規模・全長3km以上に及ぶ白馬大雪渓の雪上歩行は清涼感・開放感たっぷり。さらに登山路には白・黄・紫など色とりどりの高山植物が咲き乱れる「天然のお花畑」がいくつも点在しています。

 私は同僚と共に1泊2日で、南隣の杓子岳(しゃくしだけ・2812m)、更にその南の白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ・2903m)を含めた「白馬三山」の縦走に挑戦。天気にも恵まれ、初日の大雪渓では2筋の飛行機雲まで現れるおまけつきで、この山域の無限大の楽しさを体感できました。


【登山日:2015年7月11日】
タイムテーブル
09:10猿倉駐車場09:15--09:25猿倉荘--10:15白馬尻小屋10:25-(大雪渓)-13:10小雪渓入口-(小雪渓)-14:15白馬岳頂上小屋--14:50白馬山荘15:15--15:40白馬岳山頂15:50--16:10白馬山荘(宿泊)

 白馬大雪渓に最も近い登山口・白馬村(はくばむら)の猿倉。駐車場からは白馬沢の砂防堤が見え、その奥には白馬岳の主峰群が顔をのぞかせています。

駐車場スペースは70台分ほどしかなく、繁忙期ならJR白馬駅、または周辺に大規模駐車場の多い白馬八方バスターミナルからバスで来なければなりません。土曜の午前9時前にようやく白馬村中心部に着いた私たちもそれを覚悟したのですが、だめもとで直行してみたら運良くまだ残り3台ほど止められました。ちょうど沖縄・南九州に大型台風が押し寄せ連日報道されているさなかだったので、長野県北部はこんな好天なのに外出を控えるムードがあったのが幸いしたのかも知れません。
 駐車場から程なくして見えてくる猿倉荘。ここからブナの美しい森を抜けたかと思うとオフロードの車道に入り、さらには白馬沢を数回渡渉するなど、コースの風景がめまぐるしく変化します。




 遠方に一面雪をたっぷりかぶった岩山が見えてきたところで、白馬尻小屋に到着。ここからいよいよ大雪渓ウォークの始まりです。


 大雪渓の下端を見ると、雪が地上から数十cm〜1mほど溶けて洞穴のようになっている部分もあって、この上を歩くのかと思うとスリルが増します。アイゼンを装着しゆっくり登り始めますが、いきなり序盤にクレバスや巨岩が出現。過去何度か雪崩・滑落・落石などで全国ニュースの舞台になってきた場所だけに、否が応でも緊張が走ります。


 しかしひとたび雪上歩行を始めると、雪の冷気を運ぶ風がこの上なく気持ちよくて、恐怖心は吹っ飛んでしまいます。この日はまるでエアコンで適温に調節したかのように、絶妙なタイミングで優しいそよ風が吹いてくれて、むしろいつまでもこうして登り続けていたい心境にさえ至りました。
 雪上には地元の山案内組合の方によって、酸化鉄で出来た「ベンガラ(又はベニガラ)」という赤い粉で線が描かれており、これに沿って登って行けばクレバスや落石多発地帯に近づく心配はまずありません。


 大雪渓歩行開始から1時間40分。いよいよ終わりが見えて来たという正午間近に、なんと雲ひとつない青空を真っ直ぐに突き抜ける飛行機雲が! おそらく富山空港を離陸したばかりの旅客機なのでしょう。上空はるか彼方ではなく、かなり低空と思われる距離で拝むことができました。

 あまりの美しさに登山客たちの歓声が鳴りやまない中、約1分後、2本目の飛行機雲まで登場しました。

 大雪渓を過ぎてもこの山の「お楽しみ」は続きます。山道にはシナノキンバイ・ミヤマキンポウゲなど黄色系、あるいはハクサンイチゲなど白色系の高山植物が目立ち始めるように。

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 大雪渓歩きを終え、アイゼンをリュックの奥の方にしまっていたのですが、行く手にはさらに「小雪渓」なるものが待ち受けていました。



 午後2時前、白馬岳頂上宿舎が見えてきました。十二単を羽織った女性のような岩が眼前に現れます。


 ここまで来ると、シロウマタンポポ、イワベンケイ、ミヤマオダマキなど、多彩な高山植物の乱れ咲き状態に。




 標高2730mの頂上宿舎から2832mの白馬山荘を望むと、高台にどっしりとそびえる姿がまるでチベットのポタラ宮のように壮観です。西側には旭岳(2867m)が、たっぷりの雪渓を従えてそびえています。まるでこちらが主峰かのような堂々たる山並みです。


 白馬山荘で宿泊手続きを済ませます。2人用の個室だと+8500円の追加料金が必要なのですが、わずか2畳分のスペースしかないため、通常の大部屋で泊まることにしました。繁忙期だと横一列8畳に12人が横たわらなけらばなりませんが、この日は4人。こちらの方が圧倒的にぐっすり眠れそうです。

 山荘で重い荷物を預けて身軽になりつつ山頂へ。雲の上から顔をのぞかせる剱岳など、北アルプスの他の名山たちの雄姿が印象的でした。


 戻った白馬山荘で午後5時からの夕食。ハンバーグがついていてボリュームは申し分ないうえ、味噌汁のダシが絶品! 味噌汁だけでご飯が何杯も食べられそうなほどでした。食事後は午後6時半まで営業している「スカイプラザ白馬」で、夕焼けに染まる杓子岳や白馬鑓ケ岳を眺めながら、二人で赤ワインのデカンタをたしなめました。


 午後7時15分過ぎからようやく始まった「夕焼けショー」では、日本海はもちろん、能登半島や能登島まで肉眼で確認できました。



 「これ、本当に日本なの?」。白馬岳から戻ってきて、中国の友人に自慢げに山行の写真を見せた時に返ってきた言葉です。狭い狭いと言われる日本列島ですが、こんな壮大な景色が楽しめる場所もあるんだということを声を大にして叫びたい気持ちになりました。




 翌日は杓子岳、白馬鑓ケ岳、鑓温泉を経て猿倉へと戻るコースに挑戦します。

鑓コース編に続く〜

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更新 2015年11月6日 11:57:04

登録タグ 長野県 日本百名山 雪渓
白馬三山

行かれたばかりですね。
貴重な写真の数々
見せて頂きありがとうございます。
それにしても高山植物の美しいこと♪
素晴らしいところですね。
2015/07/24 22:58:15
りんごさん、そうなんです

コメントありがとうございます。
白馬岳はまさに高山植物の宝庫ですね。特に私はミヤマオダマキの可憐な姿に心を奪われました。紫の5弁の花びらの真ん中がさらに白い5弁の花びらのようになっていて、正面から見ればとても美しい花なのに、ほとんど地面の方を向いて咲いていて、その奥ゆかしさ、慎み深さに「和」を感じます(笑)。
2015/07/25 00:05:48
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