ハン・ジュンイルの日中韓山歩記(やまあるき)

3カ国で気ままに登山・トレッキングを楽しみながら書いているブログです。どうぞ気軽にお立ち寄り下さい。
2015年1月6日
=韓国の山027= 三岳山(サマクサン) コメント(0)読む・投稿する

 韓国北東部、江原道(カンウォンド)の道庁所在地・春川(チュンチョン)市の西部に位置するサマク山は、韓国一の大河・漢江(ハンガン)上流の北漢江(プッカンガン)北岸にそびえ、標高654mの低山ではありますが、むしろそのおかげで山頂付近からは北漢江の雄大な風景を至近距離で捕らえられます。
 しかも南側登山口の登仙瀑布(トゥンソン・ポッポ)は、これを見に来るだけでも十分価値があるほどの渓谷美。清流の両側に高々とそびえる岩壁が興趣をそそります。私が訪ねた1月上旬は見事な氷瀑の数々も堪能でき、極上の雪山ハイクとなりました。




 【登山日:2015年1月4日】

 2010年末に「京春線」が複線電化され、最高速度180km/hという準高速列車「itx青春」だとソウル市内から早ければ1時間足らずでアクセスできるようになった春川。私が乗車した午前9時発の列車は、始発の龍山(ヨンサン)駅からソウル市内を走っている間はノロノロ運転が続き、かつ途中5駅に停車したにもかかわらず、春川市内の江村(カンチョン)駅に10時6分に到着しました。



 江村駅からサマク山登山口へは市内バス便もあるのですが、本数が一日10本ちょっとと少ないこともあり、徒歩で向かいました。
 道中には単線非電化だった頃の京春線の旧・江村駅や、線路を利用したレイルバイクがあり、北漢江の両岸の眺めも秀逸でした。ただ、北漢江北岸の歩道は極めて歩き心地が悪く、やっぱり待ち時間が長くてもバスを利用すべきだったかと悔みました。


 江村駅からちょうど1時間ほどで登山口・登仙瀑布入口に着きました。出店で3本2000ウォンのおでん(ただし、なぜか大根は無料)をほおばった後、大人一人1600ウォンの入場料を払い渓谷の中へ。


 1600ウォンという安さとはいえ、韓国で入場料を徴収するのは国立公園レベルの山ぐらいなだけに、ここも本当にそれだけの価値があるのか当初はいぶかっていましたが、全く心配は無用でした!


 左右に立ちはだかる断崖。その険しさは、中国なら100元以上の入山料を取るトップクラスの名山でしか見られないような迫力がありました。

 山荘を越えたあたりからは、静止画のように動きが止まった氷瀑の数々が待ち受けていました。




 切り立った渓谷は徐々になだらかな登山道へと変わっていき、登山口から約1時間で興国寺(フングクサ)という寺院に着きました。ここはもう7合目あたりです。


 松林、長い石段、そして本当に名前どおりかどうかは雪のため確認できませんが「小草原(チャグンチョウォン)」「大草原(クンチョウォン)」といったスポットを通過し、


 最後に岩場が待ち受けていましたが、ほぼ標準コースタイム通り、登山口から約1時間40分で山頂・ヨンファボンに到達しました。

 山頂から少し東側に展望デッキがありました。ここから見下ろす北漢江の眺めは至極の逸品。中の島のプンオソム(鮒島)はその名の通り川を遡って泳ぐ大魚のように見え、島一面に張り巡らされたソーラーパネルも壮観です。その「しっぽ」あたりを境に上流は完全に凍りついた状態。この辺は北漢江の中でも衣岩(ウイアム)湖というダム湖になっている横幅の広い部分なだけに、スケートリンクと化した水面が一層巨大に感じられました。


 下山はそのまま東へ、衣岩湖へ向かって歩を進めます。登山時よりは圧倒的に岩場が多く、雪もところどころ凍結していてなかなか険しいコースですが、眼下に広がる衣岩湖・衣岩ダムの景色を励みに、慎重に下りていきます。



 こちらのコースにも、3合目あたりまで下りた所に上院寺(サンウォンサ)という寺院がありました。そこからさらに下ると春川の市中心市街地がくっきりと見渡せるようになり、プンオソムも山頂とはだいぶ違う形に見えました。


 登山口から約3時間半、下山開始からは1時間半余りで東側の登山口・三岳山荘(サマク・サンジャン)に着きました。ここからダム堰堤のすぐ近くにある橋を渡って対岸のバス停まで向かいます。


 江村駅より市中心部に近い南春川駅方面に向かうバスはやはり1時間に1本程度しかありません。しかし運良く15分ほどの待ち時間で50番に乗車。南春川駅に着いたのはまだ午後4時過ぎでしたが、迷わず春川名物・タッカルビとマッククスで早めの夕食にしました。駅前だけでも5、6軒のタッカルビ屋が軒を連ねているのですが、勘で入ってみた「名物(ミョンムル)タッカルビ」。普段食べていたタッカルビより鶏の肉厚がはるかにあって野菜も甘味・旨味たっぷり。山行もグルメも大ヒットの一日となりました。


 帰りの16時58分発の「itx青春」は南春川駅からノンストップでソウルの清涼里駅へ。わずか49分、うたた寝しているうちに着いてしまいました。



 登山を終えて、国立公園にも道立公園にも指定されていない、標高も600m台という山でもこれだけの魅力が詰まっていたことには、率直に驚きを感じました。やはり「肩書き」だけで登る山を選んではいけない。そんな教訓を得た思いがします。今後も実は楽しみが多いのにスルーしている山はないか、総点検してみて今後の登山生活に生かしたいと思います。


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★紅葉八十八カ所一覧★



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更新 2015年1月25日 20:20:58

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